アロマテラピーの資格取得あるある、学べども学べども、稼げず?

アロマメディエーターうえむらです。

アロマテラピーの仕事をするなら、学び続けることは大事です。

でも、その学びって、次々に新たな資格を取得することではないかも、というお話です。

ここでは、施術や販売はちょっと置いておいて、講師の仕事だけとか、講師業メインの場合について「アロマテラピーの資格取得あるある」のおせっかい記事を書いてみます。

アロマテラピーの資格取得スパイラル

所属する協会が作り出す新しい資格、よその協会や誰かが始める目新しいアロマ。

周りには、たくさんのアロマ仲間、アロマライバルがいて、イキイキと意欲的に学んでいるのを目の当たりにすると、自分もやらなきゃ!新しい知識を仕入れてそれを教えよう!と、刺激されたり、焦ったりします。

どこかから与えられる資格というのは、たいてい他にもたくさんの人が取得します。自分がその資格を与えることもあります。

すると、あっという間に周囲に同じ資格をもつ仲間、ライバルが増えます。そうすると、さらに新しい資格がほしくなり、また時間とお金をかける。

「誰かに教えてもらったことを教えるのスパイラル」に陥るのです。

誰かが教えてくれることを、仕入れては出してを繰り返しても、アロマ講師だけで生業としていけるほど稼ぐのは至難の業。

学ぶことも含め、かかる経費を差し引いたら、稼ぎはお小遣い程度という方が圧倒的多数だと思います(私もその一人)。

資格をどんどん取って、それをちゃんと生かして活躍されている方は、もちろんいらっしゃいます。

でも、たとえ活躍していたとしても、稼げているかどうかは、また別の話。いくら資格を取っても、活躍していても、自分一人養えるほどの収入を、何年もの間、毎月コンスタントに得られている人なんて、ほんの一握り、氷山の一角です。

私の感覚でいえば、1000人に1人とか、そういうレベルじゃないでしょうか。

これは、努力とかビジネスセンスの問題というより、資格ビジネスの産物。需給バランスがあまりにもよろしくない市場で活動せざるを得ないことが一番の原因だと思います。

需要は掘り起こすものだ!という声も聞こえてきそうですが。20数年、この業界のさまざまな人や物事を見たり、経験したりてきた中で、講師業だけでしっかり稼いでると思われる人がほとんど見当たらないことを考えれば。

アロマテラピーの勉強に資格取得はおすすめだけど……といったところです。

とにかく、アロマテラピーの講師で食べていけるほどに稼ぐということは、相当ハードルの高いことであるのは間違いありません。

“アロマを学び続けること”=資格を取得することにあらず

そんな中で、私が理想とする「アロマを学び続ける」ということは……。

資格の取得よりも、できる限り、日常でのアロマや植物とのかかわり、経験から得られるものでありたいということ。

ネットや本、TVからの知識、講座などに出て、新しい知識を仕入れることも多々あります。

でも、それはヒントだったり、素材のひとつだったり。

資格取得であれ、本の知識であれ、自分が知ったことを、ただそのまま伝えるのではなく、さまざまな情報と、自分の経験や考えをミックスしていくオンリーワンのインプット(学び)、アウトプット(教え)をしたいなあと思うのです。

こうすればアロマで稼げるから、ではありません。

どうせ、どっちでもたいして稼げないなら(笑)

高いお金と時間を費やして、人と同じものをインプットし、アウトプットしていくよりも、オンリーワンのインプット、アウトプットをしていくほうが面白い、可能性があると個人的には思うから。

そうやって、オンリーワンを突き詰めているうちに、思わぬ突破口が開けたり、アロマとはまた違う何かを見つけられるってこともあるかもしれませんから。

そもそも、何のために資格を取るのか?

アロマを教える方は、そもそも「天然の香りで周囲の人を癒したい」とか「学ぶことが楽しいからオンリーワンとか稼ぎなんて関係なし!」という方も多いのです。

なので、そういう方にとっては、こういった話は余計なお世話かもしれませんが。

もし資格取得で悩んでいる方や、アロマ講師で稼ぐことを割と軽く期待している方がいたら。

アロマテラピーの資格 儲かる 勉強 稼げる

今一度、よーく考えてみてくださいね。

資格取得にかかる費用や時間って、けっこうなものです。

アロマセラピーの資格取得にいくらかかる?
主要な団体を一覧で比較

その資格……。

本当に必要ですか?

あなたの目的にマッチしていますか?

資格取得以外に、よい学び方はないですか?

仕事にするにしても、趣味で香りを楽しむにしても、家族の健康のために使うとしても。何のためにアロマを学びたいのかによって、必要な資格や勉強は異なります。

大切な時間とお金を無駄にしないために、後悔しないために。あなたの真の目的に必要な学びをしてくださいね。

MoaMoa Mommy
資格取得、アロマの勉強に関してのお悩みは、HPの連絡フォームよりご相談承ります。

「メディカルグレード」「クリニカルグレード」「セラピーグレード」。どれが一番いい精油?


アロマメディエーター
うえむらで
す。

アロマテラピーのマストアイテムである精油選びにまつわるお話です。

メディカルグレードなんて聞くと、品質が高いとか、高い効果を得られる精油のように感じられますよね。

この精油のグレードって、何を基準に誰が決めているのでしょう。

メディカルグレード、クリニカルグレード、セラピーグレードだったら、どれが一番上なの?

グレードという言葉の意味を確認しつつ、おせっかい記事を書いてみます。

グレードの意味を「お米」を例に確認してみる

まずは、グレードという言葉の意味を確認してみましょう。

グレード(grade)=等級

辞書によると。

等級とは「上下・優劣の順位を示す段階」とあります。

例えば、お米の評価で「特A」とか「A´」という等級を聞いたことがありませんか?

これは、一般財団法人日本穀物検定協会という機関による評価です。

食味評価を行う20名のエキスパートが、毎年、銘柄ごとに提出されたお米(ごはん)を食べて、官能試験というものを実施し、評価しています。

米の評価は日本穀物検定協会によって行われる

お米の銘柄ごとの優劣。

まさにグレードですね!

これは、基準米と試験米を項目ごとに比較し、それを総合的にみて判定するのですが。

ここでポイントになる点は2つ。

①評価の基準があらかじめ決まっているということ。
②評価するのは、試験米を作っている人や売っている人ではなく、第三者であるということ。

これによって、客観的かつ公平な情報を消費者に提供しているのです。

とはいえ、これはあくまでも日本穀物検定協会が決めた基準によって導かれた評価。

好みは人それぞれですし、参考にしようとしまいと自由ですが。

日本人の好みを踏まえて、お米のプロたちが評価項目を定めているので、私なら参考にします。

精油のグレードは、誰が、どんな基準で決めているの?

では、精油に置き換えて考えてみます。

例えばメディカルグレードの精油って、誰がどんな基準でそう決めているのでしょう?

他にどういうグレードがあって、その中のどの段階なのでしょう?

この質問に答えられる人は、いないはずです。

なぜなら、〇〇グレードは“自称”だから。

どのブランドの精油がおすすめ?高品質?

少なくとも、この記事を書いている2020年6月現在、日本には精油の品質に等級をつける機関は存在しませんし、メディカルアロマの本場と言われているフランスにもないはずです。

自身が製造や販売、あるいは使っているブランドの精油が好きだからこそ、こだわりがあるからこそ、よさを伝えたい。そう思うのは自然なことです。

〇〇グレードとか、最高級とか。

品質の高さを想起させるような枕詞をつけたくなる気持ちはわかります。

でも残念ながら、これは客観的な基準に則ったものではありません。

「メディカルアロマを教えている講師に支持されている」

どこかの病院で使われている」

「セラピストによく使われている」

など(の情報)を理由に、そう“自称”しているということです。

精油の“プロフィール”と“グレード”は別もの

たとえば、「なぜ、この精油は〇〇グレードなの?」という問いに

「メディカルアロマの本場フランスの医療現場で使われているから」

「薬局で処方されているから」

「セラピストに支持されているから」

という返答は、〇〇グレードという等級を表す表現の理由、根拠にはなりません。

なぜなら、お米の例で書いた2つのポイント「あらかじめ決められた基準」によって「第三者が判定している」ものではないから。

客観性も公平性もないから。よその精油との比較になっていないから。優劣のつけようがありません。

「メディカルアロマの本場フランスの医療現場で使われている」

「薬局で処方されている」

「セラピストに支持されている」

事実なら、それを標榜するのはなんら問題ありません。

でも、それが事実であることと、〇〇グレードを自称することは別の話です。

じゃあ、それって一体、どこの病院で使われているの?いま現在どれくらいの数の病院で使われているの?どんな風に使われて、どういう成果をもたらしているの?

フランスのどこか1か所の診療所で使っているだけでもOKですか?10か所なら?100か所なら?

100か所あって、1つの病院が、年間3人に処方しているだけでもOKですか?10人なら?100人なら?

100人に処方して、よい成果が得られたのが年間3人でもOKですか?10人なら?100人全員なら?

どこからが〇〇グレードで、どこからが××グレードなんでしょう?

基準もなく、比較対象もなく、具体的な数や成果の情報もないのに、どうグレードが決まるのでしょう?

残念ながら、“自称”でしかありません。

グレードという言葉より、プロフィール、個性に注目!

客観的な基準がない以上、グレードを評価する(感じ取る)のは、消費者です。

「メディカルアロマの本場フランスの1000病院で使われている」

「パリにある〇〇病院で年間約1000人の患者に処方され、約半数に有用性があった」

「〇〇の研究機関の試験で、この精油を使って、80%の人の〇〇が改善された」

基準がなくても、このような事実があるなら、それを標榜すればよいのではないでしょうか。

それを証明できるものを明示すれば、どれだけ信頼に値するでしょう。

きっと多くの消費者は「品質が高そう」「効果がありそう」「安全性が高そう」=グレードの高い精油と思うはずです。

それを書かずに、〇〇グレードという言葉に頼って、よさをアピールしようとするのは面倒だから?

もしかしたら、本当は〇〇グレードと呼ぶに足るだけの事実がないのかもしれません。

〇〇グレードという言葉を使って品質のアピールをするのは、ある意味簡単です。

その言葉を使えばいいだけだから。

でも、本当に素晴らしいもので、その理由があるなら、本当にこわだわりや自信があるなら。

誰でも自由に使える〇〇グレードという言葉より、事実を、その精油のプロフィール、個性を、もっと丁寧に発信してほしい。

私は、そう思います。

それが、真に大切にしている精油へのリスペクトだと思うから。

事実を具体的に継続的に。手間ひまが愛情の証

事実とは、たとえばこんなことです。

・オーガニック認証や無農薬認証がある
・化粧品としての認可を取得している
・精油の材料となる花を1つ1つ丁寧に手摘みしている
・〇〇にしか生育していない希少な植物から採れる
・年間100本限定で生産
・低温で通常の2倍の時間をかけて蒸留している
・日本国内の第三者機関による成分分析表がある
・その精油を治療に生かしている病院のリストがある
・その精油によって得られたエビデンスがある
・すべて自社農場で育てた植物を原料としている
・複数の農場と契約し、品質や成分を一定に保っている

この事実を、どう解釈するか、何に魅力を感じるかは、消費者次第です。

アロマテラピーは予備知識がないと、こうした事実からだけでは、なかなかよさを汲み取ってもらえなかったりもします。

だから、ついグレードという言葉に頼ってしまうのかもしれません。

でもそれは、やっぱり安易というか誠実じゃない気がします。

また、数ある精油の中から、選んでもらえるようにするには、上記のような事実を明記するだけではなく、伝え方も大事ですよね。

・農場に足を運んだ社長がその様子を日々ブログで発信する
・病院で得られた治療の成果をレポートにする
・植物の成長を写真で見せる
・農場の見学を受け入れる
・その精油とのコラボ商品を開発する
・精油の良さを感じてもらえるイベントに参加する
・その精油で作るクラフト講座を開催する

こういったことを、継続的に行うのって、手間や時間、お金がかかります。

「メディカルアロマの本場フランスの医療現場で使われているメディカルグレードの精油です」

と書くこととは、天と地ほどの差があります。

でも、その手間を惜しまず、よさを伝える努力をし続けるところに、その商品に対する愛情やリスペクトが伝わってくるのだと思います。

ほんとうに素晴らしい精油なら、グレードなんて言葉を使うより、事実を手間ひまかけて発信するほうが、きっとその精油の本当の魅力が伝わるはずです。

ちなみに、私は複数のブランドの精油を使いますが、一番多く使うのはプラナロムです。

メディカルグレードのエッセンシャルオイルがおすすめ?高品質?

プラナロムの精油をメディカルグレードだから高品質な精油であるというように説明している方を多く見かけますが、私が使う理由は、メディカルグレードだからではありません。

ここでは詳細は割愛しますが、いろいろな理由、事実から、総合的に判断しています。

他のブランドの精油を使う理由も同じ。

少なくとも、どの種類の精油も、どこかのブランドのものが、つねにすべて最高級だなんてありえませんし、使う目的が違えば、求める要素も違ってきます。

アロマの知識がなくて、どの精油を買っていいのかわからないという方ほど、グレード、最高級などの言葉に目がいきがちですが。

そんな誰もが好き勝手に使える言葉ではなく、根拠のない優劣ではなく。

その精油のプロフィール、個性に目を向けて、あなたが心惹かれる精油を選んでください。

たとえば、「店頭で香り嗅いでみて心が震えた!」とか「たった1種類の精油だけを大切に作り続ける姿勢に心打たれた」とか「自分に必要な〇〇の成分が多く入っている」とか。

あなた自身の基準、感覚を大切に。

精油の売り買い、不当表示に気を付けて!

最後にもうひとつ。

〇〇グレードとか最高級など、等級を表すような表現を、客観的な根拠なく、商品の宣伝やPRに使うのは、場合によっては景品表示法の不当表示になることも。

アロマテラピーに限った話ではありませんが、商品やサービスの宣伝やPR、説明をする際は、景品表示法や薬機法(旧薬事法)などの法律を守らなくてはなりません。

これは、消費者を守るためのもの。

「実際より良く見せかける表示が行われたり、過大な景品付き販売が行われると、それらにつられて消費者が実際には質の良くない商品やサービスを買ってしまい不利益を被るおそれがあります。(中略)消費者のみなさんがより良い商品やサービスを自主的かつ合理的に選べる環境を守ります。」-消費者庁HPより

提供側になると、自分がよいと思うものを多くの人に伝えたい一心で、悪気はなくても、行き過ぎた表現、都合のよい表現を使ってしまうということが多々あります。

提供者は、消費者目線を忘れずに。

消費者は、冷静な目を失わずに。

あたなと精油のHappyな出会い、そして楽しいアロマライフを心から願っています。

MoaMoa Mommy
精油選びのご相談、アロマに関する原稿執筆、監修等のご依頼は、HPの連絡フォームより承ります。

“飲める精油”、“精油を飲む”は、なぜブームになった?

アロマメディエーターうえむらです。

“飲める精油”とか“精油を飲む”といったキーワードが、ここ数年、アロマ市場?業界?を賑わしていますね。

最近は少し落ち着いた感がありますが、一時、私も何人もの方から、意見を求められたり、相談されたりしました。

以前、発行していたメルマガ「秘密の香庭」で触れたテーマで、当時、反響もあったことを受け、何度かに分けて、おせっかいブログを書いてみようと思います。

「精油は飲まない」が、お約束だよね?

アロマを少しでも勉強したり、使ったりしたことのある方は、何かしらで情報を得て「精油は飲まない」と、インプットされていると思います。

精油を飲む方法は、確かに存在します。

でもそれは、セラピストや講師、販売する人たちが積極的に勧めて飲ませるとか、自己責任で飲むから大丈夫~と、アロマ初心者が安易に飲むべきものではありません。

なぜなら、精油は非常に高濃度。

その濃さは、元の植物の状態の100倍とも200倍とも言われています。

この数字の明確な根拠はよくわかりませんが、採油率(原料となる植物の量と抽出できる精油の量の比率)から考えても、かなり濃縮されたものであることは容易に想像できます。

主な精油の採油率
・ラベンダーアングスティフォリア 0.6-0.7%
・スイートオレンジ 0.6%
・カモミールジャーマン 0.05%
・ゼラニウム 0.15%
・ローズオットー 0.02%

採油率が少ないほど濃いとか、作用が強いとかいう単純なものではありませんが、かなりの高濃度であることは理解できますよね。

だからこそ、薬理効果も期待できる。

だからこそ、使い方次第で副作用の心配もでてくる。

だから……。

吸入する、塗る、飲むという使い方の中で、

・副作用を引き起こす可能性が高い
・副作用が起きたときのリスクが大きい
・未知の部分が多い

飲む方法は、やめておきましょうよ。

まずは、安全性の高い他の方法でアロマテラピーのよさを享受しましょうよ。

ということです。

精油を飲む 飲む精油

他にも、安易に飲まないほうがよい理由は、いろいろあるんですけどね。 それにしても、なぜ、こんなにも“精油を飲む”が流行ってしまったのでしょうか。

“飲む精油”、“精油を飲む”が、ブームになった背景を考えてみる

もともと、アロマテラピーを学んだり、取り入れたりするのは、圧倒的に女性が多いのですが、“飲む精油”、“精油を飲む”に傾倒するのは、なおさら女性が多いように思います。

目新しいもの好き、おすすめ好き、すすめられ好き、自然志向、共感好き。

そんな“女性あるある”に、“飲む精油、“精油を飲む”は、ヒットしやすかったのでしょうね。

じつは、 “飲む精油、“精油を飲む”を積極的に推奨しているのは、おおむねネットワークビジネスの手法で精油を販売する方たち。

すごいものに出会ってしまった!という高揚感。商品のすばらしさを伝えなくてはという使命感。ビジネスとして成功できるかもという期待感。

商品とビジネスの仕組みに魅了され、ファンや仲間作りのため、次々と知人に声をかけていくわけです。

SNSやブログなどの媒体の普及とも相まって、“飲む精油、“精油を飲む”情報が、あっという間に広がる事態になったのでしょう。

ネットワークビジネス自体は、ルールを守って行っていれば、法的にはなんら問題はありません。

ただ、私が知る限り(聞いた限り)、精油を販売するにあたっての商品の紹介の仕方や勧め方に疑問を感じる点が多々あり。

精油を飲む・飲まないの論点、是非も、ズレているように思えてならないのです。

どんな人が、精油を飲むことを勧めているの?

業界のほとんどの団体では、精油を飲むことを推奨しない、もしくは、安全性の高いレシピを資格取得講座などで少し紹介する程度だと思います。

アロマをよく知らない人に、何かあったときの対処法も教えられないまま、積極的に飲む方法を勧めるのは無責任です。

にもかかわらず、飲むことを推奨するのって、どんな方たちなんでしょう。

私が思うに、その大多数は。

純粋で、人の助けになりたい、喜んでもらいたいという気持ちをもった心優しい人。

別の言い方をすると、十分な勉強もしないまま、他人(知り合い)の言うことを鵜のみにし、安易に他人に勧めてしまう人。

飲む云々はともかくとしても。

いずれかのアロマの団体の資格取得を目指し、人に教えるために“必要最低限のアロマの知識”を学ぶだけでも……。

独学も併せて、数十時間~数百時間、期間にして半年~1年は要します。

「知り合いから話を聞いた」、「数時間の講座に出席した」というレベルでは、そもそも何が正しい情報かを判断する力が身に着いているとも思えません。

私は自分で飲んでいるだけ。誰にも勧めない(売らない)という方もいらっしゃいますが、では、あなたに勧めた(売った)方はどうですか?

その方は、あなたに勧めるのに、どれだけの勉強をしてきたのでしょう。

さらに、その方に教えた方は?

聞けば聞くほど、矛盾を感じてしまう

飲むことを勧める方々には、なぜ飲めるのか、なぜ飲むのかという理由(言い分)があるのですが……。

「食品添加物だから」「最高品質だから」「独自の基準で品質管理しているから」「メディカルグレードだから」「おいしいから」「ビタミンCが摂れるから」「100%ピュアだから」etc.

よそのブランドはダメだけど、私たちのものはOK。

アロマをしっかり学んだ人にとっては、どれもこれも納得しにくいものばかりではないでしょうか。

飲むことのメリット、飲んでOKな理由は、そこではないはずです。

でも、アロマをよく知らない人は、「へえ、そうなの⁉すごい」ということになるわけです。

そして、そのアロマをよく知らない人が勧める側になって、アロマをよく知らない人に伝える、のスパイラル。

最後は「自己責任」だから……。心配なのです。

・どの種類の精油をどう飲めば、どんな効果がでるのか
・どんな飲み方が危険なのか
・何かあったときの対処法
・自分が飲んで得た経験

私自身は、このような知識、経験に乏しいので、飲むことはお勧めしていません。

精油を飲むこと自体を意味がないとか、完全否定しているのではなく、必要性のない人や正しい飲み方のわからない人が、勧めたり、飲んだりすることを懸念しているのです。

精油は、スーパーフードのように、ブームで飲むようなものではありません。

“精油を飲む”ことについて皆様に一歩立ち止まって考えていただけることを願って、今後は、安易に飲むことの問題等を、具体的な話でお伝えしていきたいと思います。

このテーマにご興味のある方は、引き続きお付き合いください。

MoaMoa Mommy
精油選びに関してのご相談や「アロマの基本のキ」講座の受講のご希望は、HPの連絡フォームより承ります。

アロマオイル、エッセンシャルオイル、精油は、違うもの?「アロマオイル」の落とし穴

アロマメディエーターうえむらです。

アロマをよく知らない多くの方々にとって、アロマテラピーで使う香りのオイルは「アロマオイル」。

いえ、最近ではアロマを仕事にしている方でさえ、普通に「アロマオイル」と口にするほどに浸透しているこの呼び方。

一方で、エッセンシャルオイル、精油と言う人もいて、アロマオイルとの違いが、いまひとつわからない。

今回は、そんな方々のためのおせっかい記事です。

“精油”が、いつのまにやら“アロマオイル”

1980年代、アロマテラピー(芳香療法)という言葉が日本に紹介され、1995年にロバート・ティスランドの『芳香療法の理論と実際』が翻訳・発行されてから、かれこれ25年。

アロマテラピーという言葉は、いまや多くの人に知られるものとなっています。

とはいえ、いまだ「香りを使った癒し」程度の認識が一般的で、アロマテラピーの実態は勉強をした人以外は、あまりよくわかっていないというところでしょうか。

私がアロマを学び始めたのは、たぶん今から23年前。その頃、アロマテラピー市場に「アロマオイル」という呼び方はなかったように思います。

アロマテラピーで使うのは、植物から採れる100%天然の香りのオイルで、それは「エッセンシャルオイル」「精油」と呼ぶと教わりました。

「アロマオイル」と「エッセンシャルオイル」と「精油」の違い

厳密にいうと、抽出の仕方などによる呼び方の違いがあるのですが。

植物から採れる100%天然の香りのオイルと、そうでないものを区別するための呼び名として、英語の「エッセンシャルオイル」、日本語の「精油」、どちらでも好きなほうを使えばOK!

だったのです。ところが……。

いつのまにやら「アロマオイル」がアロマテラピーで使うオイルの名称のように広まっていきました。

本当に、いつのまにやら……。

「アロマオイル」は通称

「アロマテラピー用のオイル」が省略されて「アロマオイル」ということなのかもしれませんが、この言葉には、落とし穴があります。

まず、アロマというのは、フランス語で「香り」を意味する言葉。ここに「植物」とか「100%天然」の概念はありません。

一方、「エッセンシャルオイル/精油」という言葉には「植物から採れる100%天然の」という意味が含まれています。

ここで「アロマオイル」、「エッセンシャルオイル/精油」の意味を整理すると、こういうことです↓

・アロマオイル=香りのオイル
・エッセンシャルオイル/精油=植物から採る100%天然のオイル

そして「アロマオイル」という言葉の解釈を整理すると、こういうことです↓

A.アロマテラピー用の100%天然のオイルの“通称”
B.香りがするオイルの“総称”

2通りの解釈があります。これこそが、落とし穴。

Aさんが合成香料の「アロマオイル(B.総称)」を売り、Bさんはそれを100%天然の「アロマオイル(A.通称)」だと思って買う。

100%天然でも、100%合成でも、天然と合成のミックスでも、香りがするオイルならどれも「アロマオイル」と言って間違いではありません。

だから当然、Aさんが合成香料に「アロマオイル」と表記して売ることに、なんら問題はないのです。

自分は天然のものだと思って買った・使ったものが合成香料だったとしても、あなたが勝手にそう思っただけでしょ、と言われれば、その通り。

不親切だ!と不平不満を言ったところで、誰にも、なんの保障も責任も問えないのです。

「天然アロマオイル」はOK?もう1つの落とし穴

最近は、ヘアケアやコスメ、洗浄剤など、多くの市販品に「天然アロマオイル配合」とか「天然アロマの香り」という宣伝文句が使われています。

アロマとか、アロマオイルという言葉に「天然」という枕詞がついていれば、「エッセンシャルオイル/精油」を指していると解釈するのが妥当です。

ただし、ここにも落とし穴が。

「天然アロマオイル配合」は、天然の香りのみとは限らないということです。

1%が天然で、99%が合成でも、天然の香りを配合しているのは事実。100%天然だと思ったのに……は、やっぱり、あなたが勝手にそう思っただけでしょ、ということに。

不親切だ!と不平不満を言ったところで、誰にも、なんの保障も責任も問えないのです。

「天然アロマの香り」は、言わんとしていることはわかりますが、日本語的にツッコミどころが。

先程も触れたように、アロマの意味は香り。普通に日本語にすると「天然の香りの香り」。

「頭痛が痛い」「馬から落馬する」的な(笑)

また仮に、アロマを「エッセンシャルオイル」と読み替えたとすると、今度は「天然のエッセンシャルオイルの香り」となります。

いいんじゃない?という気もしますが。

エッセンシャルオイルには、天然の意味が含まれています。なので、重箱の隅をつつくようで恐縮ですが、普通に日本語にすると。

「天然の100%天然のオイルの香り」という感じになるわけです(^^;

アロマテラピーは“自己責任”だから気を付けて!

アロマテラピーで使うのは「エッセンシャルオイル/精油」と教わり、編集者・ライターとして、日本語表現に気を使ってきた私としては、「天然アロマの香り」なんて、どうにも気持ちが悪い(笑)

シンプルに「エッセンシャルオイル(の香り)」か「100%天然(の香り)」でいいのに、と思うのですが。

いまはもう「アロマオイル」がアロマテラピーで使う香りのオイルで、それは100%天然なんだ!

というイメージが、多くの人に刷り込まれてしまっているから。

正しくなくても、変でも「アロマオイル」と表現するのが、最も伝わりやすいんでしょうね。

だから、通称としてはこれでOK!と思っているんです。

なのに、こんなメンドクサイおせっかい記事を書いた理由、言葉の意味を正しく知ってほしい一番の理由は……。

「アロマオイル」=100%天然の香りとは限らない。合成香料だらけの安物を掴まされても、健康被害などが起きても、すべて自己責任だから気を付けてね!

ということ。

みなさんが、気持ちよく、安全に植物の恵を享受できることを心より願っています!

MoaMoa Mommy
精油選びに関してのご相談や「アロマの基本のキ」講座の受講のご希望は、HPの連絡フォームより承ります。

 

AEAJ表示基準適合認定精油は、安全?品質が高い?

アロマメディエーターうえむらです。

精油を買おうとネット検索していると、「AEAJ表示基準適合認定精油認定」といった表記を見かけることがあるかと思います。

AEAJって、アロマテラピー検定をやっているあの団体だよね?それじゃ、安心して使えそう。品質もよさそう。

そんなふうに思われた方、いらっしゃいませんか?

どの精油を買ったらいいのかわからない方にとって、「AEAJ表示基準適合認定精油」は、購入の後押しをしてくれる表記かもしれませんね。

AEAJ表示基準適合認定精油 品質 安全

では、事実はいったいどうなのでしょう。アロマメディエーターうえむらが、おせっかい記事でわかりやすく説明します。

精油の認定機関、AEAJはどんな団体?

AEAJ(アロマ環境協会)は、アロマテラピー検定を実施していることもあり、プロはもちろん、多くのアロマ愛好家に知られています。

国内のアロマ関連の団体としては、最大規模といっていいでしょう。

理事にはアロマや美容業界、その他の業界の方々が就任されていて、アロマテラピーの普及・調査・研究などの幅広い活動を行っています。

私がアロマを学び始めた頃(20年以上前)は、日本アロマテラピー協会という名称でしたが。

2005年 社団法人 アロマ環境協会
2012年 公益法人 アロマ環境協会

となり、現在に至ります。

協会のサイト内には、「AEAJは内閣府に公益認定された、アロマテラピー関連で唯一の公益法人です」と説明があります。

公益法人とは、社会公共の利益をはかることを目的とし、営利を目的としない法人のことです。

AEAJは、精油の何を認めているの?

そのような法人が認めた精油なら安心!そう思う方も多いのではないのでしょうか。

では、いったい何を認めているの?品質?安全性?

いいえ、よくご覧ください。

とてもわかりやすく協会のHPに書かれています☟

▼AEAJ公式サイト
AEAJ表示基準適合認定精油

認めているのは、読んで字のごとく「表示基準に適合しているかどうか」です。

AEAJ表示基準適合認定精油は、品質は保証しない

表示基準適合の認定条件は、以下の必須表示項目が、ラベル部分や使用説明書に必ず明記されていることと、確認書の提出となっています。

以下、【精油製品情報の表示】【使用上の注意事項の表示】【確認書の提出】は、上記のAEAJ公式サイトからの引用となります。

【精油製品情報の表示】
1.ブランド名
2.品名
3.学名
4.抽出部分(部位)
5.抽出方法
6.生産国(生産地)または原産国(原産地)
7.内容量
8.発売元または輸入元
【使用上の注意事項の表示】
1.原液を皮膚につけないでください。
2.絶対に飲用しないでください。
3.お子様の手の届かないところに保管してください。
4.火気には十分ご注意ください。
【確認書の提出】
協会が求める高度な「企業モラル」を遵守する旨の「確認書」を提出すること

上記ページには「表示基準の認定であり、精油の品質認定ではありません」と明記されています。

ページの左下には、「規定書」へのリンクがありますので、これを読むと、認定についての詳細がよくわかりますよ。

ちなみに、認定を受けるには、認定料として1ブランドにつき30,780 円(税込)がかかります。

無知や怠慢が引き起こす、精油の勘違い

「精油の品質認定ではない」と、こんなにはっきりと書かれていますが、みんながみんな、このページを辿って事実を確認するわけではありません。

そのため、Q&Aやサイトや個人のブログ記事などにある「AEAJ表示基準適合精油だから安心」といった言葉を「質のよい精油」と解釈する方が少なからずいらっしゃるようです。

表示基準適合認定は、本来、よい取り組みだと私は思います。

でも、アロマの知識に乏しい方は、この表示があるがゆえに、勘違いしてしまうケースもあるように思います。

表示基準適合精油には、高品質なものも、そうでないものもあります。また、この認定がなくても、高品質な精油ももちろんあります。

精油の品質は、さまざまな事実から、総合的に判断するもの。1つの側面から判断できるものではないのです。

厳しく考えすぎるとアロマが楽しくなくなってしまうので、香りを楽しむだけなら、精油選びはこだわりすぎなくてよいかもしれません。

でも肌につけたり、吸入したりする場合は、できるだけよいものを選びたいですよね。

今はスマホも普及していて、その気になれば「AEAJ表示基準適合認定精油」がどういうものかを調べるのはカンタンです。

自分自身や大切な人のためにも……。

ひと手間を惜しまず、自ら正しい情報を取りにいく気持ちを大切にしてください。

また、本当に正しい情報なのか見極める力を身に着けるには、精油を買う前に、多少なりともアロマの勉強をされることをお勧めします。

MoaMoa Mommy
精油選びに関してのご相談や「アロマの基本のキ」講座の受講のご希望は、HPの連絡フォームより承ります。