アロマテラピーの資格取得あるある、学べども学べども、稼げず?

アロマメディエーターうえむらです。

アロマテラピーの仕事をするなら、学び続けることは大事です。

でも、その学びって、次々に新たな資格を取得することではないかも、というお話です。

ここでは、施術や販売はちょっと置いておいて、講師の仕事だけとか、講師業メインの場合について「アロマテラピーの資格取得あるある」のおせっかい記事を書いてみます。

アロマテラピーの資格取得スパイラル

所属する協会が作り出す新しい資格、よその協会や誰かが始める目新しいアロマ。

周りには、たくさんのアロマ仲間、アロマライバルがいて、イキイキと意欲的に学んでいるのを目の当たりにすると、自分もやらなきゃ!新しい知識を仕入れてそれを教えよう!と、刺激されたり、焦ったりします。

どこかから与えられる資格というのは、たいてい他にもたくさんの人が取得します。自分がその資格を与えることもあります。

すると、あっという間に周囲に同じ資格をもつ仲間、ライバルが増えます。そうすると、さらに新しい資格がほしくなり、また時間とお金をかける。

「誰かに教えてもらったことを教えるのスパイラル」に陥るのです。

誰かが教えてくれることを、仕入れては出してを繰り返しても、アロマ講師だけで生業としていけるほど稼ぐのは至難の業。

学ぶことも含め、かかる経費を差し引いたら、稼ぎはお小遣い程度という方が圧倒的多数だと思います(私もその一人)。

資格をどんどん取って、それをちゃんと生かして活躍されている方は、もちろんいらっしゃいます。

でも、たとえ活躍していたとしても、稼げているかどうかは、また別の話。いくら資格を取っても、活躍していても、自分一人養えるほどの収入を、何年もの間、毎月コンスタントに得られている人なんて、ほんの一握り、氷山の一角です。

私の感覚でいえば、1000人に1人とか、そういうレベルじゃないでしょうか。

これは、努力とかビジネスセンスの問題というより、資格ビジネスの産物。需給バランスがあまりにもよろしくない市場で活動せざるを得ないことが一番の原因だと思います。

需要は掘り起こすものだ!という声も聞こえてきそうですが。20数年、この業界のさまざまな人や物事を見たり、経験したりてきた中で、講師業だけでしっかり稼いでると思われる人がほとんど見当たらないことを考えれば。

アロマテラピーの勉強に資格取得はおすすめだけど……といったところです。

とにかく、アロマテラピーの講師で食べていけるほどに稼ぐということは、相当ハードルの高いことであるのは間違いありません。

“アロマを学び続けること”=資格を取得することにあらず

そんな中で、私が理想とする「アロマを学び続ける」ということは……。

資格の取得よりも、できる限り、日常でのアロマや植物とのかかわり、経験から得られるものでありたいということ。

ネットや本、TVからの知識、講座などに出て、新しい知識を仕入れることも多々あります。

でも、それはヒントだったり、素材のひとつだったり。

資格取得であれ、本の知識であれ、自分が知ったことを、ただそのまま伝えるのではなく、さまざまな情報と、自分の経験や考えをミックスしていくオンリーワンのインプット(学び)、アウトプット(教え)をしたいなあと思うのです。

こうすればアロマで稼げるから、ではありません。

どうせ、どっちでもたいして稼げないなら(笑)

高いお金と時間を費やして、人と同じものをインプットし、アウトプットしていくよりも、オンリーワンのインプット、アウトプットをしていくほうが面白い、可能性があると個人的には思うから。

そうやって、オンリーワンを突き詰めているうちに、思わぬ突破口が開けたり、アロマとはまた違う何かを見つけられるってこともあるかもしれませんから。

そもそも、何のために資格を取るのか?

アロマを教える方は、そもそも「天然の香りで周囲の人を癒したい」とか「学ぶことが楽しいからオンリーワンとか稼ぎなんて関係なし!」という方も多いのです。

なので、そういう方にとっては、こういった話は余計なお世話かもしれませんが。

もし資格取得で悩んでいる方や、アロマ講師で稼ぐことを割と軽く期待している方がいたら。

アロマテラピーの資格 儲かる 勉強 稼げる

今一度、よーく考えてみてくださいね。

資格取得にかかる費用や時間って、けっこうなものです。

アロマセラピーの資格取得にいくらかかる?
主要な団体を一覧で比較

その資格……。

本当に必要ですか?

あなたの目的にマッチしていますか?

資格取得以外に、よい学び方はないですか?

仕事にするにしても、趣味で香りを楽しむにしても、家族の健康のために使うとしても。何のためにアロマを学びたいのかによって、必要な資格や勉強は異なります。

大切な時間とお金を無駄にしないために、後悔しないために。あなたの真の目的に必要な学びをしてくださいね。

MoaMoa Mommy
資格取得、アロマの勉強に関してのお悩みは、HPの連絡フォームよりご相談承ります。

アロマの仕事は儲かる?アロマ講師の支出を試算してみる

アロマメディエーターうえむらです。

アロマを仕事にしたい!と考え、資格を取ろうと思いながらも、どれくらい稼げるんだろう?と、不安がよぎる……。

そんな方のために、まずは、支出の中身を知るべし!ということで、おせっかい記事を書きます。

アロマテラピーの学びにまつわる費用

①資格取得までの学び
アロマテラピーの仕事は、資格がなくてもできますが、教えるのに十分な知識を独学のみで身に着けるのは至難の業。講師になりたいなら、アロマを体系的に学べる資格取得講座の受講が近道です。「受講料」「受験料」「テキスト代」で、最低でも20万円前後は見込むべきでしょう。

よろしければ、主要な4団体の受講料をご覧ください☟

アロマセラピーの資格取得にいくらかかる?
主要な団体を一覧で比較

②資格の取得&維持
多くの団体では、資格を取得・維持するために「資格登録費」「入会金」「年会費」がかかります。「資格登録費」「入会金」は1回きりの支出ですが、年会費は毎年の支出になります。1年目、これらをトータルすると、1団体につき30,000円~50,000円前後が多いようです。

こちらも、上記のリンク先の一覧でご覧いただけます。

③独学
主に、書籍や専門誌の購入費用です。1冊1,000円前後~10,000円超まで、さまざ。動画配信サービスで学ぶ方法もあります。TV、メルマガなどの情報は無料でも入手できますが、良い情報とそうでないものが混在しているので、しっかり見極める必要があります。

④単発講座
講師をしている人が参加するような内容の場合、1講座5,000円前後(2時間位)~数万円(2日位)が一般的かと思います。

アロマクラフト作り、資材の購入費

①精油、基材、容器などの消耗品
講師であれば、精油は20種類は欲しいところです。種類やブランドによる金額差が大きいので、平均単価2,800円の25%オフの仕入価格と想定し、20本で42,000円。植物油等の基材類も、最初に10,000円分くらいの何かは用意しないと講座ができません。容器類も、必ず必要になります。私の経験上、使用期限がある精油と基材はロスがでやすく、自宅用として消費する分が相当あります。

②クラフト製作に必要な道具
スケールや計量スプーンなど、使い回し度の高い道具もありますが、新しいクラフト製作をすると、新たに必要になる道具もあります。講座は複数相手に行うのが一般的。待ち時間を減らすため、同じものを複数用意しなければ…ということも。クラフトの種類にかなり左右されますが、最初の数年は10,000円~20,000円みておくとよいと思います。

③送料
近所では買えない資材も多く、通販で購入すると送料が発生します。送料無料の金額まで購入しようすると、無駄な在庫が増えかねません。2か月に1回、注文したとしても、送料は5,000円くらいになります。

アロマ講師 儲かる 支出 稼げる
精油ー講師なら20種類は揃えたいところ

アロマテラピー教室・スクール維持費

①環境整備
講師にとって欠かせないのがPC、プリンター。5年間使うとして、両方で1年あたり35,000円くらい。そのほか、活動の仕方によってプロジェクターなども。

②宣伝広告
HP、名刺、チラシ、看板などの制作にかかる費用と、HPやブログのサーバー代、独自ドメイン料など。「無料のものだけ利用」「すべて自作」も可能なので、0~30,000円というところでしょうか。

③消耗品
講座のテキストや自作の名刺、チラシの作成に伴い、用紙代、インク代などが発生します。合計10,000円くらいみてください。

その他、活動の仕方によってかかる経費

①会場代、交通費
自宅外であなたが主催する場合、会場費がかかることも。その場合、会場までの交通費も発生します。そのほか、打ち合わせ、営業、買い物、交流、イベント出展などの際の交通費(車の場合、ガソリン代・駐車場代)も不可欠です。

②教室維持
自宅を開催の拠点にする場合、室内の装飾、光熱費などがかかります。リビングではなく、専用の部屋で行うなら、別途、テーブルや椅子、棚などが必要になります。

③イベント出展
無料のものもありますが、出展料が必要な場合が多いです。地域のイベントは1日2,500円~5,000円程度が一般的ですが、会場が都心だったり、広域から来場者が集まる大規模イベントは1日数万円ということも。

④個人事業主としての勉強や交流
集客のノウハウ、HPの作り方等の講座への参加のほか、親睦・PR・情報交換・勉強などを目的に、地域・同業・異業種の方などとの集まりに参加することも。無料のものもありますが、参加費や食事・お茶等の実費が必要な場合もあります。

アロマテラピー講師、開業5年間の“年平均支出を試算!

では、ものすごくざっくりですが。上記を元に、開業5年間の年平均支出を試算してみます。

資格取得のための受講、受験、登録、入会金など1回きりの支出は、合計30万円かかると仮定し、それを5年で割り(=5年で回収すると想定し)算出します。

受講・入会金等1回きりの出費 60,000円
団体の年会費          12,000円
アロマの学び          25,000円
クラフト資材          67,000円
教室・スクール維持       50,000円
その他の経費          26,000円
年間合計            240,000円

業5年間の”年間平均支出”は、240,000円となりました。

さて、この試算結果、いかがですか?

アロマ講師、最初の5年間の支出は、月平均なら20,000円

この例では。

「月平均20,000円売上があれば、経費を賄える、所得はゼロ」

「月平均40,000円売上があれば、20,000円の所得が得られる」

ということになります。

月平均20,000円(=年平均240,000円)の売上を5年間クリアできたら……。

6年目以降は、1回きりの費用はなくなりますし、道具代なども減っていくので、それまでより少ない売上でも、所得が得られます。もしくは、同じ売上でも所得がUPします。

でも、そろそろ新しい資格が欲しくなったりして、新たな1回きりの費用が発生するかもしれません。

どの資格を取り、どんな場所で、どう活動するかによるので、実際の支出額は人それぞれですが。

支出項目は、概ねここに挙げた通りです。ご自身のケースを想定して数字を当てはめ、試算してみてくださいね。

収入のおせっかい記事を書いたら、リンクしますので、それまでしばらくお待ちください。

【追記】収入のおせっかい記事UPしました!
アロマの仕事は儲かる?講師の収入を試算してみる~①お教室編~

MoaMoa Mommy
アロマの資格取得・勉強・仕事に関してのお悩みは、HPの連絡フォームより承ります。