青、緑、茶。どの色の遮光瓶を選ぶのが正解?~アロマ講師が知っておきたいこと~

アロマメディエーターうえむらです。

アメブロ(現在、更新は休止中)に投稿した中で、断トツのアクセス数を誇る2017年の記事。アクセス数が多い=需要が高いのだと思うのですが、5年も前に日記感覚で書いたものなので、手直しして、こちらへ再アップします。

精油が入った瓶は、もれなく色付きの瓶に入って販売されています。

アロマの講師であれば、色付きの瓶に入っている理由は、ご存じだと思いますが。色の違いによる機能の違いもご存じですか?

おしゃれだし、高級感とか爽やかさとかも感じるしっていう理由だけで、青いボトルを選んでる方、いませんか?

講師なら、正しい知識を持ったうえで、自分なりの考えに基づいて選択・アドバイス・使用できるのがベストですよね。ということで、アロマテラピーとは切っても切れない遮光瓶についてのおせっかい記事を書いてみます。

アロマ愛好家の皆さんも、ぜひ知っておいてくださいね。

瓶に色をつける理由は?

瓶といって真っ先に思い浮かべるのは、透明なものだと思いますが、よく見ると、私たちの身の回りには、青、緑、茶など、いろんな色の瓶があります。

精油瓶はもちろんのこと、化粧品や薬品の瓶、お酒や食用油、調味料の瓶などにも使われていますよね。この色付き瓶が「遮光瓶」です。

青、緑、茶の遮光瓶の色の違い
アロマテラピーで使う精油は遮光瓶入り

光は、物や人体にさまざまな影響を与えます。好ましい影響もあれば、そうでないものもあります。

遮光瓶は、瓶に色をつけて光を遮ることで、容器の中に入れるものの質を一定に保つ役割を果たしているのです。

じゃ、なんでいろんな色の瓶があるんでしょう?

青、緑、茶。遮光瓶の色の違いは何の違い?

いろんな色の瓶があるのは、おしゃれとかイメージアップのため?そういう視点で作られるものも、選ばれるものもありますが、本来の理由は、色によって遮ることができる光の種類が違うから、です。

ここからは、色による違いをご説明しましょう。まずは、光の波長についての予備知識から。

◆光の波長 ※nmはナノメートル(光の波長の単位)
赤外線・・・800nm以上
可視光線・・・400~800nm
紫外線UV-A・・・315~400nm 
紫外線UV-B・・・280~315nm
紫外線UV-c・・・100~280nm

もっと波長の長いものも、短いものもありますが、ここでは必要ありませんので、考えなくてOKです。では、次に色ごとの遮光できる波長の長さを見ていきましょう。

◆遮光できる波長の長さ
茶色の瓶・・・400nmまでの波長を99%遮光、400~800nmまでの波長を約60%遮光
緑色の瓶・・・350nmまでの波長を90%遮光
青色の瓶・・・300nmまでの波長を99%遮光
※(株)サンテックさんのサイト掲載情報を参考にしています

上記2つの情報を照らし合わせてみると、それぞれの色の瓶が、どの種類の光を遮っているのかが見えてきます。

・茶色の瓶は、UV-A、UV-B、UV-C を概ね遮る、可視光線もそこそこ遮る
・緑色の瓶は、UV-A の一部、UV-B、UV-Cを概ね遮る
・青色の瓶は、UV-B、UV-Cを概ね遮る

ちなみに、可視光線は人の目で見える光のこと。太陽、照明などから発せられる光で、波長の短い方から、紫→藍→青 → 緑 → 黄緑 → 黄 → 橙 → 赤として認識されます。

紫外線は人の目には見えません。殺菌やビタミンDの合成、皮膚へのダメージなどに関与します。波長が短いほど、皮膚への影響は強くなります。

具体的な皮膚への作用を挙げると、紫外線のUV-Aはしわやたるみ、UV-Bはシミや乾燥肌、皮膚がんの要因になります。UV-Cは地表には到達しないので影響はありませんが、万が一オゾン層が破壊されると、とても大きなダメージをもたらす存在です。

まぁ、結局のところ・・・。

UV-Cは地球上には届かないので、数値上は遮光できることになっているものの、どの色の瓶にとっても、関係がありませんね。

遮光瓶は“紫外線UV-AとUV-Bを遮るための瓶”という感じですね。

遮光性が高いのは茶色の瓶!アロマで青い遮光瓶はNG?

これでもう、おわかりですね。青、緑、茶の瓶で一番遮光性が高いのは、茶。そして、緑、青の順になります。

遮光にこだわるなら、瓶は茶色を選ぶべし!

ということです。

青の瓶は波長が300nmを超えると、著しく遮光性が低下するそうなので、アロマで使うのにはちょっとだけ心配ですよね。

実際、精油瓶の色としては、茶が一番多いように思いますが、緑や青のものも、けっこうあります。

もし、緑や青の瓶に入った精油を持っていて、遮光レベルが気になる場合は…。

使う時以外は、透過性でないもの(紙製、木製、金属製などのもの)にしまって、さらに光が当たらない棚の中などに保管しておくのがオススメですよ。これは、茶色の瓶の場合も当てはまります。

また、日が差す場所での使用は避けましょう。とくに、変化しやすい柑橘類の精油は要注意です。それでも品質の変化(劣化)が気になってしまうという方は、精油瓶を紙やアルミホイルで巻いたりすればOKです。

見栄えは悪くなるし、使いやすいとは言えませんが、工夫次第で変化を防ぐことができるので、青い瓶に入った精油でもご心配なく。

今後の瓶選び、製品選び、精油やアロマクラフトの使用のご参考になりましたら幸いです。

MoaMoa Mommy
精油選びに関してのご相談や「アロマの基本のキ」講座の受講のご希望は、HPの連絡フォームより承ります。

「新型コロナウィルス拡大中の困りごと」vs「アロマ講師の対策」

アロマメディエーターうえむらです。

新型コロナウィルスの終息の兆しが見えず、感染の不安が拡大していますね。

マスク不足、消毒用品不足に始まり、中国で製造しているさまざまな商品の不足なども噂され、経済活動、日常生活への不安もぬぐえません。

ままならないことが多いですが、今できることをするほかありません。

今回は、コロナ感染拡大中の困りごとへのアロマ講師の対策を、おせっかい記事にしたいと思います。

まず、冒頭でお伝えしますが、これはアロマテラピーによる感染予防等の効果を保証するものではありません。

アロマテラピーの…というか、精油や基材のポテンシャルに期待して、アロマ講師のワタシなら、今起きている困りごとにどんなことを試しているか、してみるか、という話です。

消毒用エタノールが売り切れていたら、〇〇で代用

消毒用エタノールの不足問題には無水エタノールを使って対処します。

この使い方は、ご存知の方も多いと思いますが。無水エタノールは、アロマクラフト製作やアロマ道具のお掃除に使いやすいことから、多くのアロマ講師が持っています。

もちろん、私も。

▼無水エタノール
純度99.5%以上

▼消毒用エタノール
純度70~80%

無水エタノールそのままでは消毒に代用できません。無水エタノールのほうが純度が高いなら、効果も高そうだし、そのまま使えばいいんじゃない?と思ったら大間違い。

無水エタノールはその純度の高さゆえ揮発が早く、十分な消毒効果を得にくいのです。ですから、水で薄めて70~80%にして使います。

この時、元の無水エタノールの容器から、別の容器に移して作ることになるかと思いますが、アルコールに耐性のない容器もあります。容器選びは、しっかり表示を確認してくださいね。

プラスチック容器についての詳細が知りたい方は、「アロマ情報局」の記事をご覧ください(この記事、アロマ情報局の中でも、1,2を争う閲覧数を誇っています!)☟

「PP、PE、PET。どのプラスチック容器を選ぶのが正解?アロマ講師が知っておきたいこと」

最近は、無水エタノールも騒動に便乗したとんでもない金額で販売している人がいて、本当に腹立たしく、残念な気持ちになります。

通常は500mlで2000円以下ですから、もし購入する場合は、常識的な金額で販売しているところを探してくださいね。

そうそう、アルコール消毒や手洗いを頻繁にしていると、手荒れもしてきます。

そんな時は、精油を入れたクリームを作り保護。ラベンダーやラバンディン、ラベンダースピカ、ゼラニウム、パルマローザ、ローズマリーベルべノン、ローズウッドなど、スキンケア作用をもつ精油を2,3種類入れるのが私のオススメです。

わが家では、アロマクリームは常備しているので、いつも通りそれを使用。手や足につけるクリームは、ちょっとした行動、摩擦などで簡単に落ちない基材を使うことがポイントですよ!

アロマのマスクスプレーをシュシュッと一吹き

マスクが買いづらくなって、かれこれ1か月。

わが家でも使い捨てはほとんどなくなり、布マスクを洗ったり、使い捨てマスクをいつもより長めに使ったりする状況が続いています。

そこで、マスクを少しでも快適に、衛生的に使うため、またあわよくば感染対策にもなればと、アロマのマスクスプレーを作りました(メルマガ読者の皆様には、近々レシピをお届けします)。肌に直接つけるものではないので、私は、さまざまな効果や香りの持続性を考えて3%濃度で作りました。

〈読者登録無料〉さらっと読めるアロマコラム☟
えらんで読める!「老若男女くらしのアロマ便り」

私にとってマスク着用の目的は、ウィルスや細菌の飛沫防止だけではなく、喉の乾燥防止、花粉症予防(喉・鼻のアレルギー症状予防もありますが、花粉による肌荒れも防ぎたい)、ノーメイク時の顔隠し・紫外線防止など、いろいろあります。

マスクとアロマテラピー

マスクスプレーは、これまでも作っているけれど、今回は、感染・花粉・リフレッシュなどを考慮し、かなり欲張ったレシピで。爽やかさとほのかな甘さを感じる、お気に入りの香りです(#^^#)

マスクは飛沫感染予防には、あまり効果がないという説もありますが……。

喉の乾燥を防止する役割は果たせますよね。ウィルスにさらされても、喉(粘膜)が潤っていればウィルスの増殖を防御しやすいと言われています。

つまり、たとえ飛沫を完全に防げなかったとしても、マスクによって喉の乾燥を防いでおくことで、感染や発症のリスクを下げる可能性は十分に秘めていると思うのです。

喉が痛くなりやすいというのもありますし、ウィルスにさらされても負けない体作りのためのマスク着用ということでは意味があると思い、1日中ではないけれど、私は家の中でも適宜マスクをしています。

保湿は、布、ポリウレタン、不織布のうち、布マスクがいちばん優れているそうですよ。

スプレーした直後にマスクをすると、目に少し刺激を感じたりもするので、私は2つのマスクを用意し、短時間ずつ着用。外したらすぐに、表裏両面にスプレーをしておいて、もうひとつを着用、しばらくしたら、さっきスプレーしたほうを着用して、いま使ったものにスプレーという使い方を、ゆるくしています。

スプレーしないよりも、確実にマスクが快適になりますし、気分もリフレッシュできていいことばかり。市販のものは、それなりのお値段しますが、自分で作れば(容器代を除くと)、濃度や使う精油により、50ml分で150円~300円もあれば十分ですよ♪

ちなみに、マスクを外すときはをヒモ部分を持ち、外したマスクには、ティッシュをかぶせておいたりするとよいそうです。

ステンレスやプラスチックなどのツルツルした面には、長い時間ウィルスが付着しやすいので、置き方も工夫するといいですね。

香りの濡れタオルを吊るす(乾燥防止)

一昨日から、リビングに濡れタオルを吊るして、香りのスプレーを吹きかけています。

去年の春、作って冷蔵庫にしまいっぱなしだった「桜の葉の蒸留水」。スプレーした瞬間、ふわっと桜餅の香りが漂います(#^.^#)

でも蒸留水はさすがに香りが弱いので、部屋中に漂うという感じにはなりませんね。一瞬のお楽しみです。でも、なんだかとても気分がよいものです。

室内の乾燥もウィルスや花粉の飛散につながり、感染やアレルギーのリスクを高めると言われています。逆に、湿度があるとウィルスや花粉が下に落ちてリスクが減るそうなので、少しでも湿度を高めようと思ってのことです。

お肌にとっても、乾燥はよろしくないですしね。

あとで抗ウィルス、抗菌なども考慮した濡れタオル専用のアロマスプレーを精油で作って吹きかけてみようと思います。

実際に感染防止になるかどうかはわかりません。でも、精油をたくさん持っています。せっかくなら、可能性がゼロではないなら、リフレッシやリラックスがてら、使ってみようと思うのです。

心のケアと体のケアで免疫UP!

手洗い、うがい、マスク、他人との接触を避けるなどは、物理的な感染症対策ですが、もうひとつ、感染症対策の基本は、免疫力をあげて感染しにくい、発症しにくい体を作ること、ですよね。

睡眠、食事、運動は基本ですが、このコロナ事情の中、運動はなかなか難しいのが現状です。外出もままならず、ストレスもたまりがちですが、ストレスは免疫力の低下につながります。

そんな時こそ、アロマの出番!

香りをじょうずに使うことで、気持ちが切り替えられたり、ほっとしたり。長時間使い続けるのではなく、短時間あるいは一瞬、香りと触れることでストレスも軽減されます。私は、日ごろからPCにアロマシールを貼り、そこに1滴精油を垂らしたりしています。自分が好きな香りを選べばOKなので、とってもお手軽です。

そして、もうひとつ。アロマテラピーで免疫向上の作用がある精油を使ったジェルを塗布するという方法もあります。今はまだ使っていませんが、感染騒動も長引いてくると免疫力の低下も心配なので、折をみて使おうかなと思っています。

ジェルは、精油の薬理効果を皮膚から得たい場合にイチオシの基材ですよ!

MoaMoa Mommy
感染症対策、花粉症対策、免疫向上を目的とした精油や基材選びに関してのご相談やクラフト製作等のご希望は、HPの連絡フォームより承ります。

アロマの仕事は儲かる?講師の収入を試算してみる~①お教室編~

アロマメディエーターうえむらです。

アロマを仕事にしたい!と考え、資格を取ろうと思いながらも、どれくらい稼げるんだろう?と不安がよぎる。

という方のために、以前、アロマ講師の支出についてのおせっかい記事を書きました。今回は、収入についてのおせっかい記事の「お教室編」です。

アロマテラピー講師の仕事の種類

アロマ講師の仕事は、大きく分けると2タイプあります。

①お教室講師
②スクール講師

今回は、お教室講師の収入についてのお話です。

「お教室講師」が行うのは、主に……。

・アロマの入門的な講座
・テーマが絞られている講座
・アロマクラフト製作の講座

1回が90分~半日くらいのもの。カルチャースクールなどの講座もこの類です。

単発が多いですが、数回で1セットというケースも。

開催にあたっては、集客する、内容に沿ったテキストを作成する、講座の進行を考える、材料・道具の準備をするなどの作業が発生します。

参加者は、本格的にアロマを学びたいという方よりも、自分や家族にアロマを適切に使うためにちょこっと学びたい、天然の香りで何か作ってみたいという方が大半です。

アロマクラフト製作
クラフト製作はアロマのお教室のメインイベント!

アロマのお教室を開くといくら稼げるか、試算してみる

では、お教室を開催すると、いくら稼げるのでしょう。

下記は、アロマテラピーに限ったものではなく、どんな教室にも共通して使える情報です。表になっていると、わかりやすいですよね。

アロマテラピーの仕事と収入
ピンク:~10,000円/グリーン:~20,000円/ブルー:~30,000円/オレンジ:それ以上

材料費は別途実費をもらうことにします。

では、試算してみましょう。

〈パターンA〉
・2時間の講座
・2,500円の参加費
・月2回の開催
・1回平均4人の参加

2,500円×2回×4人=20,000円。これを1年間継続。

年収が240,000円、1か月に合計4時間の講座で20,000円なら、時給換算で5,000円

〈パターンB〉
・4時間の講座
・8,000円の参加費
・月1回の開催
・1回平均3人の参加

8,000円×3人=24,000円。これを1年間継続。

年収が288,000円、1か月に合計4時間の講座で24,000円なら、時給換算で6,000円

お教室講師の収入源は、基本的に講座による売上ですが。

他に、仕入れ値で購入した精油等を参加者に販売して差額を利益にする、という収入なども多少見込めます。

AパターンもBパターンも、悪くないかも(#^.^#)

たくさん儲けたいわけじゃないし、これで十分!

これで十分?そう、これなら十分ですよね。でもちょっと待ってください。

材料費は、開催ごとに実費でもらえるのでOKとして。

年間を通じて考えると、材料費以外の支出があるはずです。

以下は、開業5年間の年平均支出額です(詳細は、「アロマの仕事は儲かる?アロマ講師の支出を試算してみる」をご参照ください)。

受講・入会金等1回きりの出費 60,000円
団体の年会費          12,000円
アロマの学び          25,000円
クラフト資材          67,000円
教室・スクール維持       50,000円
その他の経費          26,000円
年間合計            240,000円

この支出のうち材料費は重複していますが、ほとんどは240,000円なり、288,000円なりの年間の売上の中から経費として差し引くことになる費用です。

また、時給計算に使った4時間は、講座で教えている時間だけ。

集客、必要な材料や道具の買いそろえ、レシピやテキスト作り、当日の準備や受付、片付けなど、1つの講座をするたびに必要となる時間は含まれていません。

同じ講座を繰り返し行えば、レシピやテキスト作り、準備にかかる時間もだいぶ短縮できる一方、参加者をその都度募集することになり、集客のハードルは上がります。

こうした時間も考慮すると。実際の時給は、先ほど5,000円、6,000円と算出された額の1/2~1/4くらいになると考えるのがよろしいかと思います。

自分の希望・環境に当てはめて、試算してみる

年間の儲け(利益)はいくら?ひと月あたりにすると?時給にすると?

さっきの試算は一例なので、こんな風に1か月の開催回数、設定金額、参加者数を掛け算し、経費をマイナスしていけば、年間の利益や時給がざっくりと算出できますよね。

たとえば、収入を軸にした視点で見てみると、こんな感じ。

月に30,000円収入を得たい場合、経費も考えてざっと50,000円ほど売上が必要です。

つまり、月50,000円の売上をクリアするには……。

2,500円の講座を月5回開催するなら、1回平均4人
4,000円の講座を月3回開催するなら、1回平均4.2人
5,000円の講座を月2回開催するなら、1回平均5人
8,000円の講座を月2回開催するなら、1回平均3.2人

集客すればよいということになります。

実際は、1か月のうちに2500円の講座と4000円の講座のように組み合わせて行うこともありますが、わかりやすく例えると、こういうことです。

また、アロマのお教室だけではなく、スクール講師やトリートメントなどと併せて行う場合も多いのですが、これはアロマのお教室講師だけの試算。

参加者数は、あくまでも“想定”なので、もっと集まるかもしれないし、少ないかもしれません。それは、環境や頑張り次第なので、最終的に儲かるか儲からないかは、正直なんとも言いようがありません。

そもそも、“儲かる”の基準は人ぞれですし、やりたい理由もそれぞれ。儲からなくてもやりたいという方もいらっしゃるでしょうしね。

ただ、検索してこの記事を読んでくださっている方は、少なくとも赤字は避けたい方なのではないでしょうか。

もし図星でしたら、こんな風に視点を変えて試算してみると、いろいろな気づきが得られるので、おすすめですよ!

ちなみに月30,000円の収入は、時給1000円のアルバイトを1日5時間、月に6日やるのと同じです。

月に30時間働いて得るバイト収入と、50,000円売り上げて得るアロマ講師仕事の収入、どちらも30,000円。さて、あなたはアロマ講師の道にチャレンジしますか?諦めますか?

「スクール講師」の収入については、また改めておせっかい記事をアップしますので、気になる方は、ぜひ当ブログのブックマークをしておいてくださいね。

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MoaMoa Mommy
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「キャリアオイル」と「ベースオイル」は違うもの?

アロマメディエーターうえむらです。

本やWEBでアロマの情報を見ているときに、「キャリアオイル」とか「ベースオイル」という言葉が、よく出てきますよね。

この2つって同じもの?いや、もしかしたら違いがある?

と、今さら聞くに聞けないギモンを持っているあなたのために、おせっかい記事を書きます。

キャリアオイルとベースオイルは違いません!

結論から申し上げると、キャリアオイルとベースオイルは同じ。どちらも植物から抽出するオイル(植物油)で、呼び方が2通りあるだけ。

キャリアオイルとベースオイルは同じ
キャリアオイル=ベースオイル

キャリアオイルは、「肌に塗り広げる(スキンケア)」「滑らかに手を動かす(トリートメント)」「体内に取り込む(経皮吸収)」など、オイルに混ぜた精油を運ぶ役割を果たすところからついた呼び名。

「キャリア(career)=運ぶもの、運び役」ということです。

一方、ベースオイルというのは、アロマのクラフト製作などにおいて、精油を希釈する基材の役割を果たすところからついた呼び名。

「ベース(base)=基材」ということです。

アロマを仕事にしている方たちは、たぶん、自分がアロマを習ったときに、テキストに載っていた、あるいは先生がよく使っていた言い方に慣れ親しんで口にしていることが多いと思います。だからあなたも、どちらでもお好きな言い方をしてOKですよ。

キャリアオイル=ベースオイルには、どんな特徴がある?

アロマテラピーでよく使われるのは、ホホバオイル、スイートアーモンドオイル、アプリコットカーネルオイル、グレープシードオイル、オリーブオイルなどなど。

他にも、いろいろありますが。

・成分
・酸化しやすさ
・におい
・浸透しやすさ
・軽さ
・精製/未精製
・保湿性
・刺激

などの点において、それぞれに特徴を持っているので、用途や好み、肌の状態などに合わせて選んだり、時にはブレンドしたりして使います。

精油をきれいに混ぜ込んでくれる(親油性がある)ため、アロマテラピーのお役立ちアイテムとなっています。

1本目のキャリアオイルには、酸化しにくさNO.1 で、べたつかず、肌との馴染みもよいホホバオイルがおススメですよ。

MoaMoa Mommy
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ラベンダーアングスティフォリア、ラバンディン、スパイクラベンダー、ラベンダーストエカス。4つのラベンダー精油の違い

アロマメディエーターうえむらです。

ラベンダーといえば、リラックスに効果的な精油の代表といった印象ですが。

じつはラベンダー精油には、いくつか種類があって、リラックス効果なんて得られない精油も存在するってご存知ですか?

今回は、えっ、そんなこと知らないよ~!というあなたや、ラバンディンってラベンダーなの?というあなたのためのおせっかい記事です。

4種のラベンダー精油

ラベンダーに限らず、植物って同じ名前で呼ばれていても、じつは品種が異なるものがたくさんあったりします。

元の植物の品種が違うと、精油の特徴、つまり成分も香りも作用も違ってきます。少し違うもの~かなり違うものまでさまざまです。

ラベンダー精油として一般に販売されているものは、次の4種類。

①真正ラベンダー(ラベンダーアングスティフォリア)
②ラバンディン
③スパイクラベンダー(ラベンダースピカ)
④ラベンダーストエカス

②のラバンディンは、①の真正ラベンダーと、③のスパイクラベンダーの交配・交雑種。

ハーフなので、成分や香りなど、両方の要素を持ち合わせています。 主な成分を表組で見てみると、そのことがよくわかります☟

4種類のラベンダー精油の成分

精油は天然のものなので、原料となる植物の生育地、時期などによって、成分組成は違ってきます。

上記の表の数字はあくまでもサンプルで、実際はメーカーやロットごとに少しずつ(場合によってはかなり)異なるのですが、ここでは、理解しやすいよう、この数字を参考に説明をしていきますね。

真正ラベンダー精油とラバンディン精油、違いと共通点

一般に知られているラベンダーの鎮静作用は、主に「リナロール」「酢酸リナリル」という成分に由来します。このうち、とくに鎮静作用が高いのは「酢酸リナリル」。

「リナロール」はフローラルな印象、「酢酸リナリル」はフローラル+フルーティーな印象、どちらも甘さを感じる香りです。

この2つの成分は、真正ラベンダー、ラバンディンともに多く含まれていて、“ラベンダーらしい香り”の正体にもなっています。

真正ラベンダー ラベンダーアングスティフォリア
真正ラベンダー(ラベンダーアングスティフォリア)
ラバンディン ラベンダーグロッソ
ラバンディンの中の“グロッソ”と呼ばれるタイプ

なので、真正ラベンダー、ラバンディン、どちらの精油の香りを嗅いでも、多くの人はラベンダーと認識しますが、テレビや本などでラベンダーと呼ばれて紹介されているのは、真正ラベンダーです。

真正ラベンダーとラバンディンは、違う点より共通点のほうが多いといってもいいかもしれません。でも、両方の精油を嗅ぎ比べると、確かな違いがあります。

真正ラベンダーの香りはフローラルな印象が強いのに対し、ラバンディンは、それに加えて少しスーッというかツンというか、爽やかな印象があるのです。

これは「カンファー」という成分が、ラバンディンに7%含まれていることで感じる香り。真正ラベンダーには、ほとんど(もしくは全く)含まれていません。

ラバンディンに含まれる「カンファー」は、スパイクラベンダーから受け継いだ成分で、神経を覚醒させる作用をもっています。

つまり、どちらの精油にも鎮静作用はあるものの、ラバンディンは覚醒作用のある「カンファー」を7%含んでいるため、リラックス効果の高さは、真正ラベンダーに軍配があがるということになります。

どちらの精油も「リナロール」を多く含むので、鎮静作用のほかに、鎮痛作用や肌の抗炎症作用などもあります。

真正ラベンダーとラバンディンでは、ラバンディンのほうが暑さへの耐性もあり、丈夫で生育が早い、採油量が多いなどの理由から、同じブランドでも、精油はラバンディンのほうが安価なことが多いです。

今回、詳細の説明は省きますが、ラバンディンは、成分が真正ラベンダー寄りのものと、スパイクラベンダー寄りのものがあり、その成分の偏り方によって、それぞれ別の精油名で販売されることもあります。

スパイクラベンダーは、どんな精油?

スパイクラベンダーは、上記の成分の表を見てわかる通り、とくに強い鎮静作用を持つと言われる「酢酸リナリル」が含まれていません(メーカーによっては含む)。

一方、覚醒作用のある「カンファー」を14%含んでいます。これは瘢痕形成作用をもつため、小さな傷や、やけどの手当に、とくに有効とされています。

そのほかに多く含まれる「1.8シネオール」は、呼吸器系に有効に作用する成分で、神経への働きとしては覚醒。

鎮静作用のある「リナロール」は、それなりの量が含まれているものの、総合的にみると、真正ラベンダー、ラバンディンのような鎮静効果は期待できないといっていいでしょう。

ブランドによる成分の差も大きいようなので、成分分析表でしっかり確認して使うのがおススメです。

成分分析表の見方がわからないアロマ初心者さんは、専門家(アロマ講師など)に相談してから使うのがよいでしょう。

ラベンダーストエカスは、どんな精油?

ラベンダーストエカスは、もはや私たちがラベンダーと認識している香りとは似て非なるもの。作用も別モノです。見た目にも、けっこうな違いがあります。

ラベンダーストエカス(フレンチラベンダー)
ラベンダーストエカス

「フェンコン」、「カンファー」を多く含むラベンダーストエカスの主な作用は、粘膜溶解、脂肪溶解、皮膚の瘢痕形成、覚醒など。

精油を販売している、とあるサイトで「成分はフェンコン、カンファー等で、他のラベンダーとは少し異なるが効能は似ている」と説明されているのを見かけましたが。

スパイクラベンダーには多少、似ている部分もなきにしもあらずですが、真正ラベンダーときた日には、作用、香り、何もかもまったくといっていいほど似ていません(^^;

「フェンコン」、「カンファー」はケトン類というグループに属す成分で、高濃度で使ったりすると神経毒性があると言われています。

ケトン類を65%も含むストエカスは、使用にあたって注意が必要です。

ちなみに、ラベンダーフランスという名称で販売されているラベンダーがありますが、これはフレンチラベンダーの意味ではなく、フランス産(原料の生産地)のイングリッシュラベンダーのこと。

紛らわしいですが、一番、リラックス効果が高く、安全性も高いタイプなので、安心してお使いください。

成分分析表の見方を知っていれば、このような精油の名称に惑わされることなく正しく扱えるのですが、アロマ初心者さんには無理なことなので、ラベンダーストエカスも、専門家に相談してから使うのがおススメです。

リラックス効果が一番高いラベンダーは?

ここまで読んで、もうおわかりかと思いますが、リラックス効果が一番高いのは①の真正ラベンダーで、以下②③④の順となります。

私たちが、ふだんラベンダーと言っているのは、真正ラベンダーのことですが、安価なラバンディンを真正ラベンダーであるかのように思わせて販売する、真正ラベンダーに一部混ぜ込む、といったこともあると、よく耳にします。

また、使用に最も注意が必要なのは④のラベンダーストエカスで、以下③②①の順となります。

香りの印象の違いや、成分分析表で成分を確認できる知識を身に着けると、より安全に、より効果的にアロマテラピーを楽しめますよ(#^.^#)

ラベンダー以外にも、まぎらわしい精油については、カテゴリー分類して“違い”シリーズとして記事を書いています。たとえば☟

ペパーミント精油とハッカ精油の違い、
わかりますか?

違い、わからないよ~という方は、ご覧ください。

悩んだときに、どっちを買えばいいか、どう使えばいいかのヒントになると思います。

知っておいて損はありませんよ(^_-)-☆

MoaMoa Mommy
アロマテラピーの化学の基礎を短時間で学びたい方は「メディカルアロマセルフケア講座」がおすすめ!HPの連絡フォームより承ります。

PP、PE、PET。どのプラスチック容器を選ぶのが正解?~アロマ講師が知っておきたいこと~

アロマメディエーターうえむらです。

精油がプラスチックを溶かすということは、ご存知の方も多いと思います。

だから、アロマのクラフト作りなどで使ったりするときの容器の素材には注意が必要なのですが、ひとくちにプラスチックといってもさまざまな種類があります。

どれがOKで、どれがNGなの?というギモンが湧いてきますよね。

以前、私が書いたアメブロの記事の中で、特にアクセス数が多い記事のひとつが「青、茶、緑。どの遮光瓶を選ぶのが正解?」。

これが人気なら、きっとプラスチック容器選びにも、悩めるアロマ好きさんがいるはず、ということで、おせっかい記事を書いてみます。

【追記】コロナ感染拡大以降、当記事へのアクセス数が増えています。プラスチック容器とエタノールの相性については、後半に記述しています。

精油はプラスチックを溶かすってホント?

食品などの販売でよく使われる発泡トレー(PS=ポリスチレン素材)にオレンジの精油を垂らすと、かなりのスピードでトレーが溶けて穴が空いてしまいます。

これはオレンジ精油に多く含まれる「リモネン」という成分がプラスチックを溶かす性質をもっているから。

リモネンはいろいろな精油に含まれています。

とくに柑橘系の精油に多く含まれているのですが、その中でも、オレンジ、グレープフルーツは97%前後という突出した数字。

発泡トレーに垂らすと、すぐにしゅわしゅわ~っと発泡し、穴を空けます。

私が試したところでは、オレンジは数分でトレーに穴を空け、リモネンの含有率が70%ほどのマンダリンでは、発泡してかなり溶かすものの、穴が空くところまではいきませんでした(たくさん垂らしたり、薄いトレーだと空くかも?)。

一般的にリモネンを2%ほど含むラベンダーとペパーミントも同時に垂らしてみましたが、目に見えて発泡するという現象は起こりませんでした。

ただ、ラベンダーは発泡しなかったものの、じわじわとトレーを溶かし、しばらくするとトレーが少しへこみました。

ペパーミントは、精油を垂らした跡だけが残り、目に見えるレベルでは、溶けた形跡はありませんでした。

精油、リモネンがプラスチックを溶かす実験
精油による、溶かし方の違い

精油がトレーの上で流れてしまったのですが、左から、真正ラベンダー、ペパーミント、マンダリン、スイートオレンジを滴下しています。

今回使ったペパーミントとラベンダー精油の溶かし方の違いについては、次の理由が考えられます。

リモネンには、Dリモネン、Lリモネンの2タイプあります。この違いについての説明は、ここでは割愛しますが、発砲トレーを溶かすのは Dリモネン の性質。

スイートオレンジやマンダリンは、そもそもリモネンの含有量が多いうえ、そのほとんどがDリモネンなので、溶かす力もすごいわけです。

そして、ラベンダーに含まれているリモネンはDリモネン主体なので、多少ではありますが、少しトレーを溶かしたのでしょう。一方のペパーミントはLリモネン主体。目に見えて溶かす結果にはならなかったのではないかと思います。

Dリモネンは商品としても存在するくらいですから、その力はお墨付き。

発砲スチロール溶解液
https://www.impact-onlineshop.com/d-limonene-2

この溶かす性質を生かしたリサイクルシステム(ソニーが開発)もあるくらいですから、その力は疑う余地なしです。

ご興味がある方は、リサイクルシステムについての記事をご覧ください(いよぎん地域経済研究センター/2002年)。

発泡スチロール処理に画期的なシステム登場-オレンジオイル“リモネン”を用いた高知のリサイクルプラント▼
http://www.iyoirc.jp/post_industrial/20020801/

リモネンは、プラスチックのみならず、ゴムや油なども溶かすため、その性質を生かして、さまざまな工業、製品造りに利用されています。

精油はどんなプラスチックも溶かすの?

リモネンを多く含む精油は、プラスチックを溶かす力が強いのは事実ですが、どんなプラスチックも同じように、というわけではありません。

プラスチックにもいろいろな種類があるので、精油に対して耐性の高いものもあります。

精油が入っているのはガラス瓶ですが、そのキャップやドロッパーはプラスチック製です。

だから、精油のキャップやドロッパーに使われている材質のものなら、安全性が高いことはわかりますね。

具体的に、どの種類のプラスチックなら安全性が高いのか、みてみましょう。

アロマ関連の製品を販売する生活の木の商品カタログに掲載されている「耐性の目安」の表から、情報を一部抜粋してご紹介します。

〇=種類・濃度に注意すれば使用可
△=キャップ・ドロッパーは使用可
×=適していない

PP  精油△/1%未満の植物油希釈〇
PE  精油△/1%未満の植物油希釈〇
PET  精油×/1%未満の植物油希釈〇

生活の木商品総合カタログ掲載「耐性の目安」表より

PP(ポリプロピレン)は、日用品、玩具、家電、車などに使われる素材。

PE(ポリエチレン)は、ポリ袋や食品の包装袋、ラップフィルムなどの素材として知られています。

PET(ポリエチレンテフタレート)は、飲料の容器でおなじみのペットボトルや、あったか素材で知られるフリースの素材です。

この情報から読み取れることは……。

希釈していない精油をプラスチック容器に入れることはやめましょう、ということ。

実際、プラスチック容器に入って売られている精油は見たことがありませんが、お友達に少し分けてあげたい、なんて思ったときにプラスチック容器に入れるのはご法度です。

また、1%未満の植物油希釈の解釈ですが。

植物油は、ムラなくきれいに精油を溶かす(希釈する)ことができるので、高濃度の精油が直接容器に触れることはありません。

しかし、たとえば水に1%の精油を入れただけでは、水と精油はまじりあわず、分離してしまうため、精油は上に浮いて、一部分が高濃度になります。

1%濃度という安全基準は、必ずしも植物油でないにしても、1%の精油を入れたとき、完全に混ざりあう基材であることが大切ということです。

この数字は、あくまでも生活の木が提示している基準なので、絶対ではありませんが、目安として知っておくとよいでしょう。

〈アロマ講師が知っておきたいこと〉シリーズおすすめ記事☟
薬機法と「小分け販売」「分割販売」の違い

アロマで使うプラスチック容器、おすすめはどれ?

プラスチックの耐性の問題は、精油による溶解だけでなく、エタノールや熱なども、アロマテラピーを行う上で関係してきます。

PP、PEは、どちらもエタノールに対する耐性があります。

また、耐熱温度でみると、PPが90~130℃、PEが70~80℃となっています。

ちなみに、PETはエタノールへの耐性はありますが、耐熱温度が60~70℃。

これらも、生活の木の商品カタログで提供している情報です。

以上のことから判断すると、PPもしくはPEの容器を使うのが無難、とくに汎用性の高いPP素材が安心ということになります。

ご紹介した以外にも、もっと丈夫なプラスチックも、ひ弱なプラスチックも存在しますが、今回はとくに一般的なこの3種類について言及してみました。

キャップやドロッパーの材質は、通常、精油が入っている箱などに明記されていると思いますので、ぜひ、確認してみてください。

キャップやドロッパーならOKとされているPPやPEですが、精油瓶を寝かせて保存したりすると、それなりの量の精油がつねにキャップやドロッパーに触れている状態になってしまい、安全性は低下します。

保管する際は、必ず精油瓶を立ててくださいね。

それから、クラフト製作のための容器を準備するとき、費用を抑えるために百均などで購入することもあるかと思います。

でも表示をよく見ると、「アルコールは使用しないでください」といった注意書きがあったりします。

当然といえば当然ですが、安価なものは、えてして機能性、耐性などの面で劣りがちです。

用途に適したものであるか、素材の種類や注意書きをよくみて、購入・使用することをおすすめします。

MoaMoa Mommy
精油、基材、道具選びに関してのご相談や「アロマの基本のキ」講座の受講のご希望は、HPの連絡フォームより承ります。

「ハッカ精油」と「ハッカ油」は、違う?同じ?カギになるのは「ハッカ脳」

アロマメディエーターうえむらです。

前回の記事では、ペパーミント精油とスペアミント精油の違いについてのお話を書きました。

今回は、ハッカ精油とハッカ油がテーマです。

ハッカ油は、薬局などで売られているのを見かけますが、量のわりに値段も安いですよね。

ハッカ油ってハッカ精油と同じなの?違うの?とギモンに思われる方のためのおせっかい記事を書きます。

ハッカ精油とは?

ハッカ精油は、シソ科ハッカ属のうち、日本の在来種や帰化種のものを原料とし、水蒸気で蒸留して採れるオイルです。

乾燥させた原料植物を水蒸気蒸留し、取卸油と呼ばれるオイルを得るのですが、これがいわゆるハッカ精油です。

ハッカ精油とハッカ油の違い
清涼感抜群!ハッカ精油

ス―っと清涼感のある成分、ℓ-メントールをたくさん(65~85%ほど)含むのが特徴です。

精油には、「和ハッカ」「コーンミント」「アルベンシスミント」などの名前がついています。

ハッカ油とは?

ハッカ油は、ハッカ精油(取卸油)をゆっくりと冷却し「ハッカ脳」と呼ばれる、ℓ-メントールの結晶成分を取り出したものを、再度、精製したオイル。

ハッカ精油から「ハッカ脳」が取り出され、ℓ-メントールが精油のときの約半分になったものが、ハッカ油なのです。

ちなみに、日本薬局方に適合する規格として、ハッカ油のℓ-メントールの含有量は30%以上と決められています。

ハッカ精油とハッカ油の違い ハッカ脳
ℓ-メントール99%以上のハッカ脳(別名:メントールクリスタル)。透明感があってキレイです

他の成分の量は、精油のときと大きくは変わりませんが、ℓ-メントールの量が少なくなることで、全体の比率が変わるので、香りの印象も、ハッカ精油のときと少し異なります。

ハッカ精油とハッカ油は、違う。でも……?

ハッカ精油とハッカ油の関係を整理すると。

・ハッカ精油=ハッカ脳+ハッカ油
・ハッカ油=ハッカ精油-ハッカ脳

「ハッカ脳」はけっこういい値段、ハッカ油がお手頃な値段、というところから判断するに、「ハッカ脳」を採った後の残りがハッカ油、という感じでしょうか。

それぞれの力関係?はともかくとしまして。

“ハッカ精油とハッカ油は違う”ということ、おわかりいただけたと思います。

で、違うには違うのですが。

ベルガモット精油からベルガプテンという成分を取り除いたものは、「ベルガプテンフリーのベルガモット精油」として販売されています。

それに倣えば、ハッカ油も「メントールリデュースのハッカ精油」なんて言えなくもないですよね。

まあ、呼び方はともかく、中身が違うのは確かです。

自分が使いたいもの、あるいは、いま自分の目の前にあるのは、どちらなのか。それさえ、わかっていればよろしいかと思います。

加工はしていても、ハッカ油は100%天然由来のもの。

どうしてもℓ-メントールがたくさん必要、というわけでなれば、お手頃な値段で買えるハッカ油を使うのもおすすめです。

ℓ-メントールは刺激もあるので、肌に使う場合など、むしろ控えめなほうがいい、ということもあるかもしれません。

ハッカ油の使い方と注意

ハッカ油は、ℓ-メントールの一部を取り除いただけのものなので、基本的に精油と同様の使い方でよいでしょう。

入浴剤として、ボディスプレーとして、芳香剤や消臭剤など、いろいろな用途に使えます。

ただ、ℓ-メントールが少なくなっているとはいえ、濃縮されたオイルであることに変わりはありません。禁忌も、ペパーミントやハッカの精油と同様とお考えください。肌につけるものは、十分な希釈が必要です。

このとき、水だけで希釈しても、ハッカ油(オイル)と水は混じり合わず、よく振って使っても、原液のごく小さな粒が肌につくことになってしまいます。

乳化できる基材を使用するなどして、できるだけ刺激を抑えてクラフト製作することをおすすめします!

MoaMoa Mommy
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